生理不順とは、正常な生理に、ある程度大きな乱れが生じている状態のことで、特に生理周期(月経周期)や生理の持続期間の乱れを指すことが多いです。(参考:生理不順とは)
こうした生理の異常が生じる理由・原因について解説します。
体が成熟していない思春期の女の子や、50歳前後の更年期の女性は、「スムーズに月経が行われる体の環境が整っていない」、「ホルモンバランスが安定しない」、「ホルモンの分泌量が減少している」等の理由によって、どうしても生理不順になりやすくなります。
心身に異常が見られない生理不順なら特に心配はいりません。
心や身体に大きな負担がかかると生理不順が起こりやすくなります。
以下のような要因によって生じることが多いです。
生理は子宮という器官だけで一から十まで全て行われているものではありません。
生理の一連の工程は、脳の視床下部、下垂体、卵巣、子宮といった複数の器官が連携しながらスムーズに進めています。
前述したような要因によって心身に大きな負担がかかると、視床下部から正常な指令が発せられなくなったり、自律神経の乱れによる影響でホルモンの分泌量も乱れたりします。
その結果、生理不順が起こるのです。
軽度の生理不順なら、体を休ませてリラックスすることで正常な状態に戻るため、大きな問題はありません。
しかし、心身に過度の負担がかかって症状が進行すると、3ヶ月以上生理がこない続発性無月経になったり、様々な病気を引き起こす危険性があるので注意が必要です。
身体の特定の器官に異常があったり、薬の影響でホルモンバランスが崩れたりすると、生理不順が起こる場合があります。
生理不順は日頃の疲れやストレスからでも十分起こりうるので、実際に経験したことのある女性も多いでしょう。生理による不快感がない開放感や、すぐに元に戻るから大丈夫といった軽い考えから放置されることも多いです。
確かに軽いものなら休みを取ってリフレッシュすることで、自然に正常な生理に戻ります。しかし、だからといってあまり甘くみてもいけません。
生理不順は女性ホルモンのバランスが崩れた状態です。
ホルモンバランスが崩れた状態が長く続くと、老化が早まって20〜30代で若年性更年期障害になったり、色々な病気につながる危険性が高まります。
また、何かしらの病気が理由で生理不順になっている場合もありますので、大したことないからと安易に考えず、生理不順が長引いたり、頻繁に起こるようなら、しっかりとした対策が必要です。
生活習慣の改善を図ったり、不調を感じる箇所があるなら専門医の診察を受けましょう。
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以下のようなケースでは早めに婦人科を受診することをお勧めします。