生理がこない理由1「妊娠」

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妊娠による生理の中断について

生理(月経)がこない原因としてまず挙げられるのが「妊娠」です。
受精卵が子宮内に着床する「妊娠」が起こると、出産の数か月後まで生理は完全にストップします。
ここ最近、避妊をせずに性行為をした覚えのある女性は、妊娠したことで生理が止まった可能性があります。

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◆妊娠したかどうか確かめるには

妊娠で生理かこなくなる

避妊せずに性行為をした後に生理がこなくなったからといって、必ずしも妊娠したとは言えません。
生理の遅れは妊娠の兆候の一つではありますが、生理の数日程度の遅れはよくあることですし、体調不良やストレスが原因で生理に様々な異常が生じる生理不順(月経異常)になると、1,2週間、場合によっては更に生理が遅れることもあります。
ホルモンバランスが崩れて生理が止まる更年期障害も、20〜30代という若い年代の女性にも見られるようになりました。

よって、妊娠の疑いが強いのは以下の全てに当てはまるような場合です。


  1. 最近、避妊をせずに性行為を行った
  2. これまでは順調だった生理の周期が10日〜2週間以上も遅れている
  3. 特に大きな疲れやストレス、病気などはなく、過度のダイエットも行っていない

ただし、1と2に該当していれば妊娠の可能性は否定できないので、念のため妊娠の有無を詳しく調べたほうが良いでしょう。

妊娠の有無を確認する主な方法として、「妊娠の初期症状があるか確認する」、「妊娠検査薬を使う」、「産婦人科で診察をうける」などがあります。


方法1.妊娠の初期症状がないか調べる

妊娠すると女性ホルモンの分泌量の増加の影響で、心と体に今までとは違った色々な変化や障害が現れ始めます。

「つわり」や「基礎体温が高い状態が続く」といった大半の妊婦に見られるものから、「胸の張りや痛み」、「便秘や頻尿」、「おりものの変化」、「眠気」、「風邪のような症状」など様々です。
こうした症状は妊娠初期から見られ、その内容、重さ、頻度には大きな個人差があります。
生理の遅れに加えてこうしたサインが見られる場合は、妊娠している可能性が高まります。

妊娠初期症状については別項で詳しく解説しています。


方法2.妊娠検査薬を使う

画像:妊娠検査薬

妊娠したかどうか確かめるのに非常に有効な方法として最も一般的なのが「妊娠検査薬」です。正しく使用すればほぼ確実に妊娠の有無を判別できます。
妊娠の初期症状が見られたら、妊娠検査薬を使ってより正確な検査をしましょう。

妊娠検査薬は第2類医薬品に分類され、ドラッグストアやインターネット通販などで誰でも購入することができます(参考:販売サイト紹介)。
500〜1,500円程度と、気軽に買えるお手頃価格になっています。
ただし、妊娠のかなり早い時期からでも判別可能なチェックワンファスト妊娠検査薬は、病院や調剤薬局でしか買うことができません。

◆使用方法・注意点

日本で市販されている妊娠検査薬の多くは、蓋のついた棒状の形をしていて、棒の先端に尿を染みこませることで検査を行い、1〜5分で結果が出ます。
妊娠している(陽性)なら「+」、妊娠していない(陰性)なら「−」の表示が出るといった感じです。
日本の検査薬は高品質なので、適切な時期に正しいやり方で検査すれば、99%以上という正確な判定結果を示します。

日本の妊娠検査薬は確かに高品質で信頼性も高いですが、それはあくまで適切な時期に正しいやり方で検査した場合です。
実際には体調不良などが原因で生理予定日が普段よりも遅れていたために、本当は妊娠しているのに陰性の結果が出るケースもあります。

一度の検査で陰性でも、その後も生理がこない期間が続くようなら再度検査薬で検査を行いましょう。また、検査薬に表示された結果が微妙(線がよく見えない等)で判断が難しい場合も、判断を保留して2,3日後に再度検査を行いましょう。
どうしても不安な場合や、数回の検査結果が陰性なのに生理がこない、または普段と違った不快な症状があるといった時は必ず産婦人科を受診しましょう。


<チェックワンファスト妊娠検査薬について>

チェックワンファスト妊娠検査薬とは、通常の妊娠検査薬よりも早い時期から妊娠の有無を調べることができる検査薬です。
通常のものが生理予定日(排卵の約2週間後)の1週間後くらいから使えるのに対し、チェックワンの方は予定日当日〜2日後くらいから検査できます。品質には殆ど違いはありません。

価格が2,000円〜と若干高めになっているので、妊娠を心待ちにしているなど特別急ぐ理由がない限りは普通の検査薬で十分です。
チェックワンファスト妊娠検査薬は「医療用医薬品」に分類され、普通の薬局では購入できず、病院、調剤薬局、処方箋の受付をしているドラッグストア等で取り扱っています。客の手の届く所には陳列されていないので、購入の際は薬剤師に声をかけ、更に購入者の住所・氏名・電話番号等の記入が必要になります。

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方法3.産婦人科で診察を受ける

生理がこない時は婦人科で診察を

妊娠の有無を判別する最も確実な方法は、産婦人科の専門医の診断を受けることです。
妊娠検査薬を正しく使える自信がなかったり、妊娠の不安を完全に解消したい、医師に相談したいことがある場合などは診察を受けるのが良いでしょう。


◆医者に診てもらった方が良いケース

  1. 妊娠検査薬で何度か検査を行った結果が陰性なのに生理がこない

    こうした場合、実際には妊娠しているのに検査薬の使い方や使用時期が適切でないために正しい結果がでなかったり、または妊娠していなくとも生理不順になっている可能性があります。
    いずれにしても医師の診断を受けたほうが良いでしょう。
    また、妊娠検査薬を正しく使用できる自信がない、正しく検査できた確認がない場合も、そのまま放置せずに受診することをお勧めします。

  2. 妊娠検査薬の結果が陽性だった場合

    妊娠している可能性が高いですが、様々な理由から誤って陽性の結果が表れる可能性もあります。また、妊娠して陽性が出たとしても、それが正常妊娠かどうかまでは判りません。最終的な判断は、医師が触診や超音波検査などによって総合的に行うものなので、陽性を確かめた後は速やかに産婦人科を受診しましょう。

  3. 妊娠検査薬が陰性でも不安がある

    妊娠に対する不安が大きい場合も一度産婦人科を受診することをすすめます。妊娠していないという確信が得られれば安心しますし、医師に悩みを相談したり、様々なアドバイスをもらうこともできるというメリットもあります。


◆病院における妊娠検査について

妊娠検査薬の結果が陽性だった場合など、妊娠の可能性が高い場合の最終検査では、超音波検査などの高度な検査が行われますが、一般的な産婦人科における妊娠検査は、妊娠検査薬と同じく尿を使った検査が行われるのが普通です。病院だから正しい結果が出るという訳ではありません。


関連項目


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