生理がこない理由2「生理不順(月経不順)」

「生理がこない原因・理由・対策」
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生理不順とはどんな症状?

生理不順で生理がこない

「生理不順(月経不順)」とは特定の病状を指す病名ではありません。
普段の正常な生理に、ある程度大きな乱れが生じている状態のことをまとめて生理不順と呼びます。
特に生理周期(月経周期)の乱れを指すことが多いです。

生理の期間は正常時なら3〜7日間位で、周期は25〜38日位が平均です。個人差があるので数日のズレなら問題ありません。目安として、生理周期のズレが6日以内ならば正常で、毎回のように7日以上変動してしまうときは生理不順と考えてよいでしょう。

◆主な症状


  1. 生理周期の異常
  2. 生理が続く期間の異常
  3. 月経量の異常

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1.生理周期の異常

正常な生理周期は一般的に25〜38日間くらいですが、これが極端に短くなったり(24日以下)、極端に長くなったり(39日以上3ヶ月以下)します。また、生理のたびに周期が短くなったり長くなったり安定しないタイプの異常もあります。
サイクルが短いものを「頻発(ひんぱつ)月経」、長いものを「希発(きはつ)月経」と呼びます。

※体が成熟していない思春期の女の子や、50歳前後の更年期の女性は、ストレス等の原因がなくとも生理不順になりやすいので、心身に異常が見られないなら特に心配はいりません。


2.生理持続期間の異常

生理が始まって出血が見られる期間は通常3〜7日程度ですが、この期間が極端に短くなったり(2日以下)、極端に長くなったり(8日以上)します。


3.月経量の異常

生理の際の性器からの出血(経血量)が極端に少なかったり、または極端に多くなったりすることがあります。
量が少ない症状を「過少月経」、量が多い症状を「過多月経(かたげっけい)」と呼びます。

経血量目安となる症状
正常50〜100ml位 
過少月経20ml未満・経血がおりものくらいの量で、ナプキンがほとんど必要ない。
・生理が長期間止まることがある 。
過多月経140ml以上・ナプキンが1時間もたない。
・経血にレバーのようなかたまりが混じっている。
・量の多い出血が8日以上続く。
・貧血気味である。

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生理不順かどうか確かめるには?

生理不順になっているかどうかは、基礎体温を測ってみて、きちんと排卵が起きているかどうかを確認することである程度判断できます。

排卵が毎月起きていれば、生理周期が多少ずれていても心配いりません。
排卵が正常に起きていない状態「無排卵」が続くと、不妊症子宮内膜増殖症などの病状を引き起こす恐れがあります。


◆生理不順の原因や対策

ここまで生理不順にはどのような種類があり、どんな症状が現れるのか説明してきました。
生理不順になるのを防ぐには原因を知る必要があります。どういった原因・理由から発生するのか、どんな予防策があるのか、また、生理不順であることが分かった場合、どのような対策・対処法をとるべきなのか、別項で詳しく解説しています。




その他の月経異常

生理不順以外の月経(生理)に関する異常を紹介します。

1.無排卵月経

卵巣から卵子が排卵

月経中には卵巣で卵子が作られ、その後、子宮に向けて卵子が排出されます(排卵)。
しかし、月経があるから必ず排卵もあるとは限らず、排卵を伴わない月経のことを「無排卵月経」といいます。
排卵以外の生理現象は正常に起こるため、通常の月経時と同じく出血は見られますが、厳密には月経とは言えません。

無排卵月経時は基礎体温を測ると「一相性」になるという特徴があります。一相性とは、生理期間中の基礎体温にほとんど変化がなく、ずっと低温期である状態のことです。


2.無月経

全く月経(生理)がない状態のことを「無月経」といいます。
無月経には大きく2種類があり、18歳の誕生日までに初潮(初めての生理)が起きないことを原発性無月経といいます。性分化障害や染色体異常など、病気や遺伝子異常が原因であるケースが多いため、16歳くらいまでに初潮が起きない時は婦人科を受診しましょう。

もう一つが二次性無月経または続発性無月経と呼ばれるもので、正常に生理のある女性に、3か月以上生理がこない状態を指します。過度のダイエットやスポーツ、拒食症などによって痩せすぎた場合によく起こります。
また、体の異常ではありませんが、妊娠した場合も月経はなくなるので無月経に分類されます。

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