妊娠の初期に見られる様々な症状を解説

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妊娠の初期に現れる症状と、その後の対応について

妊娠超初期(0〜3週目)や妊娠初期(4〜15週目頃)は、お腹が大きくなり始めるといった明確な妊娠のサインが現れないため、妊娠に気づきにくい時期です。それでも妊娠によって女性ホルモンの分泌量が増えると、心と身体に普段とは違う様々な変化が現れ始めます。

妊娠初期に生じやすい症状を紹介し、その原因や対策も解説します。

生理の遅れなど、ここで紹介する症状は、疲れやストレス、生理不順、何らかの病気などが原因で生じることもよくあるため、それだけで妊娠とは決めつけられません。妊娠検査薬の使用や、婦人科の受診で最終的に判断しましょう。

<目 次>

  1. 妊娠の初期症状一覧
  2. 初期症状の個人差(発生時期や内容)
  3. 初期症状が現れたときにやるべきこと

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1.妊娠の初期によく見られる症状


こんなサインが現れたら妊娠している可能性があります。
表題を選択すると詳しい解説ページに移動します。

1.生理が遅れている


生理予定日を過ぎても生理(月経)がこないのは、最も分りやすい一般的な妊娠のサインです。
同時に、妊娠ではなく体調不良などが原因であるケースも多いです。

2.基礎体温が高いまま下がらない


基礎体温の高い時期(高温相)は、通常2週間程度続いた後に低温相に戻ります。
高温相が3週間以上続くようなら妊娠の可能性が高くなります。

3.つわりがある


悪阻(つわり)とは、主に吐き気や嘔吐のことで、つわりで妊娠に気づくケースは多いです。
病気、暴飲暴食、お酒の摂取以外で吐き気を感じたら、つわりも疑いましょう。

4.胸の違和感


妊娠による乳房や乳首の変化もよく見られる症状です。
胸が張る、チクチクと痛む、かゆみがある、乳首の色が変わったり敏感になる、乳輪に発疹ができるなど。

5.下腹部の違和感・頻尿・便秘


おしっこの回数が多くなる(頻尿)、便が出にくくなる(便秘)、子宮近くの下腹部に鋭い痛みや鈍い痛みがあるなどの症状が見られます。

6.眠気


夜更かししたわけでもないのに、突然猛烈に眠くなることがあります。
平常時では考えられないほど眠く、日常生活に支障をきたすケースも。

7.風邪のような症状


かぜに似た各種症状が表れます。
熱っぽい、体が熱い、寒気がする、体がだるい(倦怠感)、体力がなくなり疲れやすい、頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振など。

8.おりものの変化や生理外の出血


妊娠初期は「おりもの」の量が増えます。白っぽくにおいがないのが特徴です。また、生理予定日頃に薄茶色の微量な出血があったりもします。

9.においや飲食物の好みの変化

嗅覚と味覚に変化が現れます。
匂いや味に敏感になるほか、好きな食べ物・飲み物・香りが嫌いになったり、逆に嫌いなものが好きになったりします。また、すっぱいものを好むようになります。

10.その他のトラブル

肌・髪・体毛のトラブル(シミ、吹き出物、かゆみ、パサツキ等)、気持ちや感情の変化(イライラや落ち込み)、体調の変化(胸焼け、ゲップ、むかつき、口内の違和感、動悸など)。
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2.初期症状の個人差

初期症状が現れる時期、内容、重さは人それぞれで、個人差が大きいです。

2-1.発生時期

早い人だと「妊娠超初期」といわれる妊娠0〜3週目から見られますが、大抵は4〜10週目くらいから幾つかの症状が出てきます。
中には症状が軽すぎて気づかないケースや、10週を過ぎてもほとんど症状が現れない人もいます。


2-2.症状の内容・重さ

「生理がこない」、「高温期が続く」など症状は、妊娠すれば必ず生じるものなので、全ての妊婦に見られます。
「つわり」は大半の妊婦に見られます。そのほかの症状は、人によって出たり出なかったりの差が大きいため、それだけで妊娠のサインと気づくのは難しいでしょう。

また、妊娠しても体調の変化が起こらない人、少しの変化であるため気づかない人もいます。想像妊娠の可能性もあります。

人によって全く違った症状が現れることもあります。例えば下腹部のトラブルで便秘になる人が多いですが、逆に下痢気味になる人もいます。

初期症状はあくまで妊娠の兆候を示すサインとして参考程度に考え、妊娠が疑わしいと思ったら妊娠検査薬を使うか産婦人科を受診しましょう。詳しくは「3.初期症状が見られたら」で解説します。


※悩みすぎはかえって妊娠の妨げに

初期症状は妊娠を早期に知るのに役立つため、妊娠を希望する人にとっては、早めに体調管理を始めて流産の危険性を減らすことができます。
しかし、初期症状について深く考えたり気にしすぎるのもよくありません。

女性は悩みやストレスがたまるとホルモンバランスが崩れやすく、それによって体調を崩して流産したり、実際には妊娠していないのに妊娠に似た症状を示す想像妊娠の原因にもなります。

悩みすぎが良くないのは妊娠後でも同じです。
妊娠が判明した後に特に何の症状も見られないため、「本当に妊娠しているの?」と悩む人がたくさんいます。
実際に何の症状も起こらない人もいれば、実際には症状があるのに体調や体格の影響で感じないこともあります。妊娠自体に体が過剰に反応して体調が悪化するケースなどもあります。

赤ちゃんを強く希望する人や、勉強熱心な人がこうした悩みを抱えることが多い傾向にあります。「妊娠を楽しもう」、「なるようになる」といったふうに気持ちを切り替えたり、適度に気分転換や気晴らしをして悩みやストレスをためこまないように心がけましょう。


3.初期症状が見られた時にやるべきこと

妊娠の初期症状はあくまで妊娠の目安です。いくつかのサインが現れたら、本当に妊娠したかどうか詳しく調べる必要があります。
妊娠したかどうかを調べる主な方法は2つです。


  1. 妊娠検査薬を使う
  2. 産婦人科を受診する

3-1.妊娠検査薬

妊娠の有無を調べる方法として最も一般的なのが「妊娠検査薬」です。正しく使用すればほぼ確実に妊娠の有無を判別できます。

妊娠検査薬は第2類医薬品に分類され、薬局やドラッグストア、インターネット通販などで誰でも購入することができます(参考:販売サイト紹介)。
500〜1,500円程度と、気軽に買えるお手頃価格になっています。

ただ、あまりに早い時期に検査をすると正確な結果が出ないこともありますので、生理予定日から1週間以上たってから行うとよいでしょう。また明確な判定が出ない場合もあります。その時は数日経ってから再度検査してみましょう。

使用方法・注意点

日本で市販されている妊娠検査薬の多くは、蓋のついた棒状の形をしていて、棒の先端に尿を染みこませることで検査を行い、1〜5分で結果が出ます。
妊娠している(陽性)なら「+」、妊娠していない(陰性)なら「−」の表示が出るといった感じです。
日本の検査薬は高品質なので、適切な時期に正しいやり方で検査すれば、99%以上という正確な判定結果を示します。

ただし、使用法や使用時期が適切でなければ正しい結果が出ないこともあります。また、体調不良などが原因で生理予定日が普段よりも遅れていたために、本当は妊娠しているのに陰性の結果が出るケースもあります。
一度の検査で陰性でも、その後も生理がこない期間が続くようなら、しばらく日を開けてから再検査しましょう。また、検査薬に表示された結果が微妙(線がよく見えない等)で判断が難しい場合も、2,3日後に再度検査を行いましょう。

妊娠検査薬の結果が陽性で妊娠したことが判明したら、必ず早めに産婦人科を受診してください。
産婦人科では妊娠の最終判断、正常な妊娠かどうかの確認を行い、その結果に応じたその後の対応について指示を受けましょう。


3-2.産婦人科を受診

産婦人科では、妊娠検査薬と同じ尿検査による妊娠判断のほかに、女性器内部を診察する「内診」や、超音波検査などの精密検査も行います。

妊娠の有無だけでなく、自分とおなかの赤ちゃんの健康状態も分かるため、安心して妊娠期間を過ごすことができます。妊娠が強く疑われる場合や、健康状態に不安がある時は、早めに産婦人科を受診しましょう。

妊娠は早期発見が大切

妊娠したことに気づかずに母体に負担をかけていると、流産の危険性が高まります。
妊娠を早期発見すれば、無理な労働による流産を防いだり、不規則になった食生活を改善することができます。

妊娠は過剰に意識するのもよくありませんが、生理の遅れや基礎体温の上昇に加えて、普段の生活の中で今までとは違った体調や感情の変化が見られた時は、必ず妊娠検査薬や産婦人科で検査を行なってください。

<流産予防のために避けること>

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