妊娠超初期(0〜3週目)や妊娠初期(4〜15週目頃)に見られる症状の一つとして、
ということがあります。
具体的には以下の様な症状が現れる可能性があります。
妊娠によって特定のホルモンが分泌されて乳腺の発達が促される結果、こうした症状が現れるとされています。
続いて各症状の詳しい内容や原因、対策について説明します。
妊娠すると女性の2大ホルモンと言われる、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。
これらには乳腺(乳房の中にある組織)の発達を促す働きがあるため、乳房が大きくなって張りがでてきます。
乳首が敏感になるのも同様にホルモンによる作用です。
生理前も胸が張ることがありますが、妊娠時は生理の時よりも痛みが大きかったり、痛む時期が異なるといった違いが見られます。
<体験談>
<対策>
乳房や乳首はデリケートな部分なので、大きな刺激を与えると炎症を起こす恐れがあるため、痛みがあっても叩いたりつねったりしてはいけません。痛みがひどい時は、しぼった濡れタオルなどを使って冷やすのが有効です。痛みが和らぐ程度にして冷やし過ぎないよう注意しましょう。
どうしても我慢できないほど痛む時は、産婦人科を受診しましょう。痛み止めの薬(鎮痛剤)を処方してもらえることもあります。鎮痛剤の成分は様々で、中には胎児に悪影響を与えうるものもあるため、自己判断で市販の薬を購入・服用するのは絶対に止めましょう。
かゆみの原因として以下のようなものが考えられます。
1や2が原因なら、かゆみのある箇所を清潔にしてから保湿剤などでケアを、3が原因なら、溜まった乳カスを取り除いて清潔に保ちましょう。
乳首の汚れがうまく取れない時は、コットンにベビーオイルやオリーブオイルを染み込ませ、乳頭に5〜10分かぶせておきます。その後、お湯で絞ったタオルで軽く拭きましょう。
妊娠線
モントゴメリー線
乳輪にできる白いプツプツは、モントゴメリー線または乳輪腺と呼ばれ、乳首と乳輪を保護するための皮脂を分泌する組織です。
誰にでもあるもので、人によって数も大きさも違います。妊娠すると脂肪が蓄積して大きくなり目立ちます。
乳房に青筋が浮き出るのは、妊娠で乳腺が発達して血流量が増えた結果、血管が太く浮き出て見えるものです。
どちらも体の正常な反応なので、特に心配はいりません。
妊娠によって女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が増えると、メラニン色素の沈着が起き、乳首や乳輪、外陰(女性器のうち体外に露出している部分)などが黒く大きくなる場合があります。産後、少しずつ小さく薄くなっていくので心配はいりません。
こんなサインが現れたら妊娠している可能性があります。
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妊娠の初期症状は、早い人だと「妊娠超初期」といわれる妊娠0〜3週目から見られますが、大抵は4〜10週目くらいから幾つかの症状が出てきます。
症状の内容、頻度、重さの程度は人それぞれで、中には症状が軽すぎて気づかないケースや、10週を過ぎてもほとんど症状が現れない人もいます。
初期症状はあくまで妊娠の兆候を示すサインとして参考程度に考え、妊娠が疑わしいと思った時は妊娠検査薬を使うか産婦人科を受診するようにしましょう。