妊娠初期症状7「風邪っぽい状態になる」(微熱、頭痛、倦怠感など)
妊娠超初期(0〜3週目)や妊娠初期(4〜15週目頃)に見られる症状の一つとして、
があります。
具体的には、以下の様な色々な異常が生じる可能性があります。
- 熱っぽい、体が熱い、体がほてる
→体の奥から熱い感じがしたり、37度程度の微熱が出ることが多い - 体がだるい(倦怠感)、体が重い
- 疲労感がある、体力がなくなり疲れやすくなる
- 頭痛や耳鳴り
- 吐き気、むかつき、食欲が無い(つわり)
- 鼻と喉の奥に違和感がある
これらは妊娠に伴うホルモンバランスや自律神経のバランスの崩れが総合的に作用して発生すると考えられています。
また、妊娠への不安やストレス、疲れなどが頭痛や耳鳴りの原因になるケースも見られます。
※自律神経(じりつしんけい)とは
生命を維持し、体を正常な状態に保つための各種機能をコントロールする神経。呼吸の調整、心臓の動き、胃腸の働き、血管・膀胱・子宮の拡大と収縮、汗による体温調節など、自分の意志が及ばない機能を調整する。
<対策>
風邪と勘違いして風邪薬を飲んでしまう場合が多いですが、薬の成分が胎児に影響する場合もあるので、あまり好ましくありません。
妊娠が疑われる時期は、「かぜかな?」と思ったら、自己判断で対応せずに産婦人科で診てもらいましょう。実際に風邪であってもなくてもそれが一番良い選択です。診察の際は妊娠していることを忘れずに伝えましょう。
頭痛などの解消には、薬を用いるよりも気分転換や休養をとって疲れやストレスを解消するほうが効果的です。妊娠について深く悩まず、「なるようになる」と気を軽く持つよう心がけましょう。
その他の妊娠の初期症状
こんなサインが現れたら妊娠している可能性があります。
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1.生理が遅れている
生理予定日を過ぎても生理(月経)がこないのは、最も分りやすい一般的な妊娠のサインです。
同時に、妊娠ではなく体調不良などが原因であるケースも多いです。
2.基礎体温が高いまま下がらない
基礎体温の高い時期(高温相)は、通常2週間程度続いた後に低温相に戻ります。
高温相が3週間以上続くようなら妊娠の可能性が高くなります。
3.つわりがある
悪阻(つわり)とは、主に吐き気や嘔吐のことで、つわりで妊娠に気づくケースは多いです。
病気、暴飲暴食、お酒の摂取以外で吐き気を感じたら、つわりも疑いましょう。
4.胸の違和感
妊娠による乳房や乳首の変化もよく見られる症状です。
胸が張る、チクチクと痛む、かゆみがある、乳首の色が変わったり敏感になる、乳輪に発疹ができるなど。
5.下腹部の違和感・頻尿・便秘
おしっこの回数が多くなる(頻尿)、便が出にくくなる(便秘)、子宮近くの下腹部に鋭い痛みや鈍い痛みがあるなどの症状が見られます。
6.眠気
夜更かししたわけでもないのに、突然猛烈に眠くなることがあります。
平常時では考えられないほど眠く、日常生活に支障をきたすケースも。
7.風邪のような症状
かぜに似た各種症状が表れます。
熱っぽい、体が熱い、寒気がする、体がだるい(倦怠感)、体力がなくなり疲れやすい、頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振など。
8.おりものの変化や生理外の出血
妊娠初期は「おりもの」の量が増えます。白っぽくにおいがないのが特徴です。また、生理予定日頃に薄茶色の微量な出血があったりもします。
9.においや飲食物の好みの変化
嗅覚と味覚に変化が現れます。
匂いや味に敏感になるほか、好きな食べ物・飲み物・香りが嫌いになったり、逆に嫌いなものが好きになったりします。また、すっぱいものを好むようになります。
10.その他のトラブル
肌・髪・体毛のトラブル(シミ、吹き出物、かゆみ、パサツキ等)、気持ちや感情の変化(イライラや落ち込み)、体調の変化(胸焼け、ゲップ、むかつき、口内の違和感、動悸など)。
妊娠の初期症状は、早い人だと「妊娠超初期」といわれる妊娠0〜3週目から見られますが、大抵は4〜10週目くらいから幾つかの症状が出てきます。
症状の内容、頻度、重さの程度は人それぞれで、中には症状が軽すぎて気づかないケースや、10週を過ぎてもほとんど症状が現れない人もいます。
初期症状はあくまで妊娠の兆候を示すサインとして参考程度に考え、妊娠が疑わしいと思った時は妊娠検査薬を使うか産婦人科を受診するようにしましょう。