妊娠初期症状4「胸に様々な変化が生じる」
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妊娠超初期(0〜3週目)や妊娠初期(4〜15週目頃)に見られる症状の一つとして、
- 胸(おっぱい)に色々な異常や変化が起こる
ということがあります。
具体的には以下の様な症状が現れる可能性があります。
- 乳房が張って痛む
- 乳首が敏感になる
→乳首が立ってきたり、衣服に擦れただけでチクチクと傷むことも - 乳房や乳首がかゆくなる
- 乳輪に白っぽいプツプツした発疹ができる
- 乳首や乳輪が大きくなったり、色が黒っぽくなる
- 乳房に青筋(緑色の血管)が浮き出る
妊娠によって特定のホルモンが分泌されて乳腺の発達が促される結果、こうした症状が現れるとされています。
続いて各症状の詳しい内容や原因、対策について説明します。
1.乳房の張りと痛み・乳首や乳輪が大きくなる・乳首が敏感になって痛む
妊娠すると女性の2大ホルモンと言われる、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。
これらには乳腺(乳房の中にある組織)の発達を促す働きがあるため、乳房が大きくなって張りがでてきます。
乳首が敏感になるのも同様にホルモンによる作用です。
生理前も胸が張ることがありますが、妊娠時は生理の時よりも痛みが大きかったり、痛む時期が異なるといった違いが見られます。
<体験談>
- 生理前よりも胸の張りが強く、移動時に揺れるだけで痛みを感じた。
- いつもは生理予定日の数日前から胸が張り始めるが、妊娠時は排卵日の3日後には胸が痛くなった。
<対策>
乳房や乳首はデリケートな部分なので、大きな刺激を与えると炎症を起こす恐れがあるため、痛みがあっても叩いたりつねったりしてはいけません。痛みがひどい時は、しぼった濡れタオルなどを使って冷やすのが有効です。痛みが和らぐ程度にして冷やし過ぎないよう注意しましょう。
どうしても我慢できないほど痛む時は、産婦人科を受診しましょう。痛み止めの薬(鎮痛剤)を処方してもらえることもあります。鎮痛剤の成分は様々で、中には胎児に悪影響を与えうるものもあるため、自己判断で市販の薬を購入・服用するのは絶対に止めましょう。
2.乳房や乳首のかゆみ
かゆみの原因として以下のようなものが考えられます。
- 妊娠性の皮膚病である「妊娠性痒疹(ようしん)」
- 妊娠線ができる前の反応
妊娠線とは、妊娠後期(臨月)に妊婦の腹部の皮膚にできるしわのこと - 乳首にたまった乳汁(母乳)の乳カス
1や2が原因なら、かゆみのある箇所を清潔にしてから保湿剤などでケアを、3が原因なら、溜まった乳カスを取り除いて清潔に保ちましょう。
乳首の汚れがうまく取れない時は、コットンにベビーオイルやオリーブオイルを染み込ませ、乳頭に5〜10分かぶせておきます。その後、お湯で絞ったタオルで軽く拭きましょう。
妊娠線
3.乳輪に白いプツプツができる・乳房に青筋(血管)が浮き出る
モントゴメリー線
乳輪にできる白いプツプツは、モントゴメリー線または乳輪腺と呼ばれ、乳首と乳輪を保護するための皮脂を分泌する組織です。
誰にでもあるもので、人によって数も大きさも違います。妊娠すると脂肪が蓄積して大きくなり目立ちます。
乳房に青筋が浮き出るのは、妊娠で乳腺が発達して血流量が増えた結果、血管が太く浮き出て見えるものです。
どちらも体の正常な反応なので、特に心配はいりません。
4.乳首や乳輪が黒ずむ
妊娠によって女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が増えると、メラニン色素の沈着が起き、乳首や乳輪、外陰(女性器のうち体外に露出している部分)などが黒く大きくなる場合があります。産後、少しずつ小さく薄くなっていくので心配はいりません。
その他の妊娠の初期症状
こんなサインが現れたら妊娠している可能性があります。
表題を選択すると詳しい解説ページに移動します。
生理予定日を過ぎても生理(月経)がこないのは、最も分りやすい一般的な妊娠のサインです。
同時に、妊娠ではなく体調不良などが原因であるケースも多いです。
基礎体温の高い時期(高温相)は、通常2週間程度続いた後に低温相に戻ります。
高温相が3週間以上続くようなら妊娠の可能性が高くなります。
悪阻(つわり)とは、主に吐き気や嘔吐のことで、つわりで妊娠に気づくケースは多いです。
病気、暴飲暴食、お酒の摂取以外で吐き気を感じたら、つわりも疑いましょう。
妊娠による乳房や乳首の変化もよく見られる症状です。
胸が張る、チクチクと痛む、かゆみがある、乳首の色が変わったり敏感になる、乳輪に発疹ができるなど。
おしっこの回数が多くなる(頻尿)、便が出にくくなる(便秘)、子宮近くの下腹部に鋭い痛みや鈍い痛みがあるなどの症状が見られます。
夜更かししたわけでもないのに、突然猛烈に眠くなることがあります。
平常時では考えられないほど眠く、日常生活に支障をきたすケースも。
かぜに似た各種症状が表れます。
熱っぽい、体が熱い、寒気がする、体がだるい(倦怠感)、体力がなくなり疲れやすい、頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振など。
妊娠初期は「おりもの」の量が増えます。白っぽくにおいがないのが特徴です。また、生理予定日頃に薄茶色の微量な出血があったりもします。
匂いや味に敏感になるほか、好きな食べ物・飲み物・香りが嫌いになったり、逆に嫌いなものが好きになったりします。また、すっぱいものを好むようになります。
妊娠の初期症状は、早い人だと「妊娠超初期」といわれる妊娠0〜3週目から見られますが、大抵は4〜10週目くらいから幾つかの症状が出てきます。
症状の内容、頻度、重さの程度は人それぞれで、中には症状が軽すぎて気づかないケースや、10週を過ぎてもほとんど症状が現れない人もいます。
初期症状はあくまで妊娠の兆候を示すサインとして参考程度に考え、妊娠が疑わしいと思った時は妊娠検査薬を使うか産婦人科を受診するようにしましょう。